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当院循環器内科の特徴 当院の循環器内科は、診断の為に、様々な機器を用いていることが特徴です。
具体的には、胸部XP(レントゲン)を始めとして、血管の動脈硬化度を測る 脈波図、心臓及び血管の内部を見る心エコー、頸動脈エコー、下肢動脈エコー、下肢静脈エコー等。
その他通常の心電図に加えて24時間心電図(ホルタ心電図)、発作時を見る時の携帯型心電図、さらに血液の結果をすぐ出す為の血算及び生化学の血液分析装置。特に心不全の指標となるBNP 深部静脈血栓症の指標である D-ダイマーはすぐに結果が判明します。
ここで強調したいのは、現在では循環器内科の目的は血圧、虚血(狭心症、心筋梗塞等)、不整脈のコントロールに加えて、一つは脳梗塞の予防です。
その為には血管の動脈硬化と詰まりを見る脈波図と血管の中を観察する頸動脈エコーが必須です。
一番血管の中をくわしく観察できるのが頭頸部のMRIではなく頸動脈エコーです。血管の中にできた固まり(プラーク)からある程度脳梗塞の予測が可能であり、現在ではなくてならない検査です。逆にこれがないと血圧、コレステロール、糖尿病等をいくらコントロールが良くても予測はできません。逆にいつ起こるかわかりません。
もう一つは、長寿命化に伴って心不全の増加です。現在心不全のコントロールが非常に重要になっています。そのためにも心不全の速やかな診断が必要であり、そのための指標であるBNPの結果がすぐ判明することが必要不可欠です。
当院ではすぐ結果判明いたします。同様に、時に命に係わる重要な病気、深部静脈血栓症もD-ダイマーからすぐ結果判明いたします。
以上当院では様々な機器を用いて、迅速な診断の対応心がけています。
血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態である。
高血圧自体の自覚症状は何もないことが多いが、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症リスクとなる点で臨床的な意義は大きい。
生活習慣病のひとつであり、肥満、高脂血症、糖尿病との合併は「死の四重奏」「インスリン抵抗性症候群」などと称されていた。
これらは現在メタボリックシンドロームと呼ばれる。
収縮期血圧 | 拡張期血圧 | |
---|---|---|
正常値 | 139以下 | 89以下 |
軽症高血圧 | 140~159 | 90~99 |
中高血圧 | 160~179 | 100~109 |
高高血圧 | 180以上 | 110以上 |
心臓の筋肉(心筋)に酸素を供給している冠動脈の異常(動脈硬化、攣縮など)による一過性の心筋の虚血のための胸痛・胸部圧迫感などの主症状である。
虚血性心疾患の1つである。なお、完全に冠動脈が閉塞、または著しい狭窄が起こり、心筋が壊死してしまった場合には心筋梗塞という。
普通は「労作性狭心症」といって労作時に起こります。
つまり、急ぎ足で歩いたり、階段や坂道を登ったとき、またひどく興奮したときなどに胸の中央部が締め付けられる、あるいはなにかを押しつけられているような圧迫感がでてきます。
少し休むとおさまってしまうのが特徴です。
痛みはしばしば左肩・腕や顎までひろがり、みぞおちに胃の痛みのように感じられることもあります。
息切れ、として自覚されることもあります。
痛みの場所はあまりはっきりしないのが一般的です。
「この一点が痛い」と指で示せるような場合は心配ないと思っていいでしょう。
症状の持続時間は数十秒から数分です。もっと短い場合は心配ないといってよいでしょう。
一方「安静時狭心症」といって、同じような症状が労作と関係なくでることがあります。
これは「冠攣縮」、つまり冠動脈が痙攣様に収縮してしまい、動脈硬化で細くなったのと同じような狭窄を一時的に作り出すために起きる現象です。
狭心症のもともとの原因は多くの場合、動脈硬化です。
いったん起こった動脈硬化を元通りに治すということは現時点ではまだ不可能です。
ですから、今後動脈硬化がこれ以上進行しないように最大限努力する、ということが治療の大前提になります。
そのためには高血圧・高脂血症・糖尿病などを治療し、さらに禁煙・体重増加の抑制・適当な運動を行なうことによって、「リスクファクター」をできるだけ減らすことが最も重要です。
心拍数やリズムが一定でない状態の事を言う。
また心拍や脈拍が整であっても、心電図異常がある場合は臨床的には不整脈です。
心電図の模式図 「整脈」臨床的には正常洞調律と呼ぶことが多い。
正常洞調律は以下のような特徴をもつ。
これらの条件の異常があるかによって、不整脈は分類されています
無症状の場合には無症候性不整脈。 症状のある場合は症状としては、動悸、めまい、失神、胸部違和感、息切れ、胸痛があります。
患者さんの不整脈タイプにより、抗不整脈薬や血液の固まり(血栓)を溶かす薬等、種々な薬剤を組み合わせて使用します。
心臓の血液拍出が不十分であり、全身が必要とするだけの循環量を保てない病態を指す。
そのような病態となるに至った原因は問わず、端的に述べると「心臓の収縮力が低下」した状態である。
急性心不全においては、心機能の低下が代償可能な範囲を上回り、急激な低下を示すことから、血行動態の異常は高度となる。
なお、左心不全が多い。
症状としては、呼吸困難、ショック症状といった急性症状が出現する。
治療方針としては、血行動態の正常化を図る(心臓負荷を軽減し、心拍出量を増加させる)ことが優先され、迅速な処置が求められる。
長期にわたって進行性に悪化するため、代償された状態が長期間持続したのちに破綻する。
これによって、収縮能および拡張能は低下し、また、代償機構の破綻によって、増大した体液が貯留することとなる。
この結果、倦怠感と呼吸困難の持続が出現し、運動耐容能が低下する。
静脈うっ滞を改善するには利尿薬が、心臓の拍出量改善のためには強心薬が使われる。
その他血管拡張薬を併用することもある。
遺伝子組み換えヒト心房性ナトリウム利尿ペプチドも用いられる。
ただし、心不全は様々な原因によって起こるので、原疾患によって治療法も大きく異なる。
心不全の予後を改善する目的として、交感神経β受容体遮断薬やアンジオテンシン変換酵素、また利尿薬の一つであるスピロノラクトンなどの抗アルドステロン薬の併用による治療が推奨されている。
心機能障害を伴う心筋疾患。肥大型、拡張型、拘束型、不整脈原性右室心筋症、分類不能型に分類される。
心臓移植がこの病気にとって非常に有効であることが多いことから注目を浴びるようになった疾患である。
心機能障害を伴う心筋疾患。肥大型、拡張型、拘束型、不整脈原性右室心筋症、分類不能型に分類される。
心臓移植がこの病気にとって非常に有効であることが多いことから注目を浴びるようになった疾患である。
心室とともにしばしば心房の内腔容積増加を伴う心拡大と収縮機能障害を特徴とする心筋の病気であり、不整脈による突然死と心不全をもたらす。
初期には心拡大によってポンプ機能自体は正常範囲に保たれており、βブロッカー、アンギオテンシン変換酵素阻害薬あるいはアンギオテンシンII受容体ブロッカー、利尿薬などの薬の組み合わせにより進行を遅らせることが可能である。
しかし、代償が破綻し末期重症心不全になると有効な治療薬はなく心臓移植を必要とする。女性より男性のほうが重篤な傾向がみられる。
日本では、特発性拡張型心筋症(とくはつせいかくちょうがたしんきんしょう)として特定疾患治療研究事業対象疾患に指定されている。
近年、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)、アンジオテンシン受容体阻害薬、ベータ遮断薬などが適用され効果を挙げている。
遠隔生存率も比較的高い。
しかし、体質・症状の進行状態により上記の薬が期待した効果を挙げない場合もある。
また、これらは根治療法ではなく進行を遅らせることしかできない。
心臓の血液拍出が不十分であり、全身が必要とするだけの循環量を保てない病態を指す。
そのような病態となるに至った原因は問わず、端的に述べると「心臓の収縮力が低下」した状態である。
左心室から大動脈へ血液を流す大動脈弁が狭まった病気。
大動脈弁が締まり切らない病気
肺動脈弁が狭まった病気
右心房から右心室へ血液を流す三尖弁の閉鎖不全により血液が逆流する病気。
左心房から左心室へ血液を流す僧帽弁が狭まった病気
症状:むくみ/息切れ/呼吸困難/動悸/不整脈/胸痛
心筋の収縮力を増強させる強心剤、血液の量を減らして心負担を軽くする利尿剤、血液の流れをよくする血管拡張剤などを投与して、症状を緩和したり、進行を抑制させます。 ただし、悪くなった弁機能が投薬によって治るということはありません。